「配水管洗浄の効率向上」~アクアピグを連続発射 中里建設が新工法公開

中里建設㈱は、「アクアピグ連続発射洗浄工法」を発表し、配水管洗浄を公開施工。佐野市水道局職員様を含め、全国から約30人の方が視察に訪れ、同工法の特長や効果について理解を深めていただきました。

公開施工は、佐野市大古屋町地内の延長480メートル、Φ100のダクタイル鋳鉄管(昭和58年布設)を使用して実施。回収側の消火栓直下部は、錆コブで60%以上閉塞した状態。断水、通水テスト等が行われた後、①Φ130を1発②Φ140を2発③Φ150を3発で3回の洗浄を実施しました。

ピグは約9分後に排出口へ流着。直前には目に見えて水が濁り、洗浄の効果が実証された。洗浄後の管内カメラ調査においても、従来の洗浄方法における同工程・同時間の場合と比較し、明らかな洗浄効果の向上を確認しました。

新工法が実管路で成功したことにより、時間の短縮や洗浄力の強化により、洗浄効率も飛躍的に向上。水資源の節約とともに、騒音や振動など、工事に伴う近隣住民の皆様への影響や負担の軽減にも寄与するものと思います。

中里代表取締役は「試行錯誤を重ね、施工性は段違いにアップした。配水管の洗浄は断水を伴うので、安全・確実な施工が絶対条件。装置の軽量化に向けた努力を続け、この工法を全国に普及していきたい」と将来の展望を述べました。

日刊建設新聞

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11月9日付【日刊建設新聞】掲載