配水池・浄水池の水中内部調査ロボット

作業員が水槽内にはいることなく、配水池や浄水池内の水中を自由自在に移動し、建造物内部を不断水で、短時間でくまなく調査できるロボットが開発されました。

建造物の耐震強度を判定するための事前調査や、水道施設の維持管理を目的として、建造物の実態を把握するための調査などにご活用ください。

1. ROVの機能・特徴

  1. Φ600mm以上の開口部で、水抜き無しで、稼働中のままで池内点検が可能です。
  2. ロボットが水中部(側面・底面)を3次元的に、気中部(側面・天井)を2次元的に点検します。
  3. 大規模池にも対応。
    天井マンホール等を介し最大200mLの水中ケーブル到達範囲が点検可能です。
  4. 池内を縦横無尽に点検します。
    ・高輝度(白色1200mL)LEDの照明を具備
    ・チルト(上下首振り)とズーム(拡大)機構を備えたカラーカメラを搭載
    ・調査対象物の概略寸法測定用のラインレーザー(幅80mm)を装備
    ・スラスター(水中推進機)で前後進・垂直・横移動でくまなく点検

ROV作業イメージ


2. ROVの点検内容

  1. 側面部・天井部の外観点検。
    1) 塗装表面の点検。 2) 亀裂有無の確認。
  2. 床面部の外観点検。
    1) 床面状況の点検(落下物有無の確認)。 2) 床面堆積物状況の確認(色彩・堆積物量等)。
  3. 池内配管・梯子の点検。
    1) 配管サポート金具の腐食状況の点検。 2) 配管外観の点検(排泥管周辺状況の確認等)。
    3) 梯子ステップ部及び固定部の腐食状況の点検。

備考)池内流速が早い箇所は、点検調査ができない場合もあります。
  1) 浄水流入管部及び流出管周辺部。 2) 迂流壁部の一部。


3. ROV仕様

ROV外観
外形寸法 全長390mm × 全幅250mm × 全高300mm
重量 気中 16kg ・ 水中 0kg(中性浮力)
耐水深さ 最大50m
水中カメラ CCD・10倍ズーム・上下チルト機構付
ラインレーザー ラインレーザ幅80mm
スラスター
(推進機)
前後進×2基
垂直×1基
横移動×1基
水中ケーブル 最大200m(中性浮力)
附帯品 コントローラ・ジョイスティックコントローラ


※点検事例を含む資料はこちらでご覧ください。

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